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小豆島の魅力 ~オリーブ、麺、そして魔女の宅急便~

香川県小豆島は瀬戸内海で2番目に大きい島で、心地よい海岸と豊かな緑は年間を通して旅行に最適なスポットとなっています。小豆島は日本のオリーブ生産の発祥地としても知られており、今でもオリーブの生産量は日本一です!さらに、麵や醤油、また、人気のジブリ映画のゆかりの地でもあり、小豆島には魅力がいっぱいです!

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小豆島が日本の「オリーブアイランド」と呼ばれる理由

20世紀初頭まで、日本でオリーブが栽培されたことはありませんでした。オリーブの木は温暖な冬でなければ越すことができず、本土の乾燥した極感の気候では栽培が難しかったからです。
1908年、政府は国産オリーブの栽培実験を始めました。日露戦争(1904-1905年)後に漁場を獲得した後、魚介類保存のためのオリーブオイルを生産するために農場が開設され、香川、三重、鹿児島の3県にオリーブの木が植樹されました。 最終的に栽培に成功したのは香川県の小豆島のみで、以来、100年以上経った今も日本全国においしいオリーブを届けているのです。

小豆島の気候は、オリーブにとって理想的です。瀬戸内海に位置するため空気の質が良く、また、降雨が少なく日照量が安定しており、栽培の好条件が揃っています。これらの点において、小豆島は何千年もの間オリーブが栽培されてきた地中海沿いの国々に類似しています。
現在、オリーブは小豆島の人々の生活に重要な役割を果たしています。オリーブの苗木は、結婚や出産などの重要な節目に贈られるのが一般的で、小学校に入学する子どもたちにも、オリーブの苗が贈られます。子どもたちの成長と共に成長するオリーブの木は実が熟すと、オイルを抽出して料理に使われます。

小豆島でのオリーブの生産の仕組み

オリーブは、毎年秋(10月から11月頃)にオリーブ農家で慎重に手摘みされます。大変な作業ではありますが、傷がついたり風味が損なわれたりしないよう、農家の人たちは機械ではなく手摘みで作業をします。
収穫後、オリーブは手作業で選別され、最高級のものだけが顧客に届けられます。すべてを手作業で行うことで、小豆島の農家の人たちはオリーブの品質を完璧に管理することができるのです。

小豆島オリーブ公園

小豆島にとってオリーブがいかに特別なものかを知るには、ぜひ小豆島オリーブ公園を訪れてみてください。島の南海岸に位置する公園からは、瀬戸内海と小豆島の海岸線の素晴らしい全景が一望できます。
オリーブの木が立ち並ぶのどかな歩道には、ギリシャ風の壮大な建物が点在しており、中でも最も有名なのがシンボルとなる「ギリシャ風車」です。ギリシャ風車はミロス島から小豆島に贈られたもので、周りの景色を引き立てています。

「オリーブ記念館」に入ると、オリンポス12神のうちの1人で知恵と戦いの女神アテナの像に迎えられます。併設されているギフトショップには、オリーブオイルはもちろんのこと、オリーブチョコレートやサイダー、化粧品など、あらゆる種類のオリーブのお土産があります(詳細は以下をご覧ください)。公園敷地内には2つのレストランがあり、オリーブラーメンや、オリーブオイルとスライスオリーブを使ったサラダピザなど、おいしいオリーブ料理を提供しています。
食事やショッピングの他にも、小豆島オリーブ公園にはオリーブをテーマにした魅力的なアクティビティが満載です。オリーブの畑を見学し、珍しい(でも、きっと見つけられるはずです!) ハート型のオリーブの葉が見つかったら栞を作ってみたり、はがきを書いて小豆島にしかないオリーブ色の郵便ポストで送ってみたり。サントリーニ島やミコノス島など、ギリシャの有名な場所にちなんで名付けられた豪華な客室のある海を見下ろす旅館で一晩過ごしてみたり。公園内の天然温泉(露天風呂あり)も楽しむことができます!

ジブリ映画ファンにはさらに嬉しいプレゼント、「魔女の宅急便」のワンシーンを再現した写真が無料で撮影できます。ほうきを足の間に挟んでジャンプするだけ! 「魔女の宅急便」の実写版が撮影された小豆島のなだらかな丘陵地帯と風車を背景に、魔女の卵、キキになりきってみましょう。映画の中でグーチョキパン店に使用されたセットはオリーブ公園内に移転し、現在はハーブショップ「コリコ」として営業し、上品なジュエリーとハーブティーを提供しています。

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小豆島の名物

小豆島は、醤油、そうめん、素晴らしい景色なども有名です!

小豆島の醤油

記録には残っていませんが、醤油はオリーブが栽培されるずっと前から何百年もの間、小豆島で醸造されてきました。オリーブと同じように、島の温暖な気候と手付かずの環境が発酵に理想的で、中世から営まれていた島の盛んな塩産業のおかげで、醤油産業も発展してきました。

全盛期ではないものの、地元の醤油醸造の名残は今も島の伝統に深く根づいています。醤油は変わらず丹念に手作りされ、巨大な木桶で熟成されています。発酵を活性化させるため、桶は頻繁には洗浄されません。そのため、周辺の通りは菌が付着して黒くなっています。
昔の醸造道具の魅力的な展示があるマルキン醤油博物館をはじめ、小豆島の醤油醸造所の多くは一般公開されています。伝統的な醸造方法をより詳しく見学するには、発酵醤油の桶の中が見られるヤマロク醤油へ行ってみてください。

小豆島のグルメ

小豆島で一番有名な麺は、約400年前から島で作られてきたとされる細くて軽い麺「そうめん」です。醤油と同じように、今でも小豆島では昔からの技法を使って手作りされており、暑い日の定番メニューとなっています。
あまり知られてはいませんが、小豆島のもう一つのグルメは、様々な魚介類や肉などを醤油とみりんで煮込んだ「佃煮」です。この保存食である佃煮は島の豊かな醤油のおかげで作られたもので、特に第二次世界大戦後の食糧不足の時期にはよく食されていました。食材と味が豊富なため、お気に入りの佃煮がきっと見つかるでしょう!

小豆島の景色

小豆島では、日本の他の地域にはない美しい自然もたくさん見られます。最も象徴的な観光スポットの1つが、島の南西に位置する砂州「エンジェルロード」です。1日約2回ある干潮時には隣接する島まで歩いて行くことができます。
小豆島の中心にある寒霞渓は、秋が特に素敵です。「日本の絶景百選」の一つであり、見事な赤いカエデの木で有名です。車でも行くことができますが、渓谷を渡るロープウェイがお勧めです。

「魔女の宅急便」の他にも、1954年の映画「二十四の瞳」は小豆島が舞台で、映画が撮影された「二十四の瞳映画村」は日本の映画ファンにはきっと興味深い場所となるでしょう。映画で使われた村のロケセットと実際の木造校舎は、タイムスリップして日本のレトロな郷愁を味わせてくれます。

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小豆島のお土産

新しい場所を訪れることの一番の楽しみは、その土地のお土産を見つけることでしょう。小豆島には独創的なオリーブ由来のお土産がたくさんあるので、きっとお気に入りが見つかると思います!

オリーブオイル

オリーブオイル通にとって、オリーブオイルに真剣に向き合う小豆島のオイルはたまらないでしょう。オリーブオイル生産者は、幅広いセレクションを顧客に提供するため、品種の選定から収穫まで細かく調整します。オイルは小豆島オリーブ公園だけでなく、島中のお店で買うことができます!

オリーブサイダー

オリーブサイダーは、地元の人々にも観光客にも人気がある飲み物です。オリーブジュースと青りんごの甘さを組み合わせた炭酸飲料で、暑い夏の日には絶好のドリンクです。

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オリーブ配合の化粧品

小豆島のオリーブ化粧品は、オリーブが食用以外でも有用であることを示したもので、オリーブオイルの保湿力と低刺激は、ツヤのある髪と健やかな肌を引き出すと言われています。小豆島では、石鹸、フェイスクリーム、日焼け止め、シャンプー、ヘアオイルなど、多種多様な化粧品が生産されており、オリーブで豊かな髪とスキンケアを実現できます!

オリーブ風味のそうめん

小豆島はもともとそうめんが有名で、オリーブ風味のそうめんは、小豆島の名物2つを組み合わせたものです。オリーブをそうめん生地に練り込み、控えめながらもパンチのきいたアクセントを加えています。

オリーブ

最後はもちろん、小豆島のオリーブ畑から直に摘み取ったオリーブです。オリーブが入った瓶は簡単に持ち運びできるサイズなので、お土産に買って帰りましょう。島のオリーブ料理レストランで食事をして、料理のインスピレーションをゲットしましょう!

小豆島への行き方

小豆島へは、岡山からが最もアクセスしやすいです。東京から岡山まで、新幹線(JR東海道・山陽新幹線で片道3.5~4時間)か飛行機(羽田空港~岡山空港まで約1時間15分)、または夜行バス(東京/新宿駅バス停発岡山駅バス停まで10時間)でアクセスできます。
岡山からは、新岡山港(70分)、宇野港(60~90分)、岡山日生港(60分)からフェリーが運航しています。島内を車で移動したい場合は、いずれの港からもカーフェリーが運航しています.
小豆島へは、瀬戸内海の反対側の香川県高松からもアクセスできます。高松港から土庄港までフェリーで約60分です。

小豆島を訪れるのに最適な時期

小豆島は一年中快適ですが、島を訪れるのに最適な季節は秋と夏です。秋(9月中旬~11月)はオリーブの収穫が行われる時期で、寒霞渓で色とりどりのカエデが鑑賞できます。夏(6月~9月上旬)は、爽やかな潮風のおかげで快適な日光浴が楽しめます。

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ただのオリーブ島ではない小豆島

比較的その歴史は浅いですが、小豆島オリーブは島にとって不可欠で、島のオリーブは伝統的なオリーブ産地にも引けを取らない高品質なものとなっています。小豆島は、おいしい麺や正統派の醤油などを使ったバランスの良い料理が食べられるスポットです。さらに、「魔女の宅急便」のシーンを再現したり、ギリシャ建築を楽しんだり、素晴らしいアウトドアで冒険をしたりすることもできます!小さな島ではありますが、いろんな要素がつまった島なのです!

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ライター紹介

Jen
Jen Laforteza
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