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日本の歴史と文化の中心地!関西はどんなところ?

関西地方は、古来より都として栄え、昔ながらの伝統文化が息づく京都や奈良、古くから商都として日本の産業・経済の中心として発展してきた大阪、港町・神戸など、個性豊かな地域からなる人気の観光エリアです。この記事では、関西エリアの地理や歴史、観光スポット、季節ごとの気候、東京と大阪からのアクセス方法など、関西に関する基礎知識をご紹介します。

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関西はどこにある?

関西地方は、本州中央部のやや西側に位置し、大阪、京都の2府と、滋賀、奈良、和歌山、兵庫の4県で構成されています。関西地方の総面積は約27,350㎢、居住人口は2,000万人を超え、首都圏に次ぐ第2の経済圏を形成しています。
関西エリアの北部は日本海、西部は瀬戸内海、南部は太平洋に面しています。北部は山が海岸近くまでせまり、平野部が少ないのが特徴です。一方、中央部は低地になっており、日本最大の湖・琵琶湖と淀川を中心に大阪平野が広がっています。平野部には南北に小さな山地が走り、その中に京都盆地や奈良盆地があります。南部の紀伊半島は太平洋に大きくせり出しています。半島のほとんどは紀伊山地が占めており、険しい山々が連なっています。

関西地方の気候はエリアによってかなり差がありますが、大まかに3つに分けることができます。日本海に面する北部は涼しく穏やかな気候で、冬は積雪が多いのが特徴。中部は穏やかな気候ですが、盆地は寒暖差が激しくなります。紀伊山地の南側は、日本有数の多雨地域として知られています。一方、沿岸部は黒潮(日本海流)の影響で冬でも温暖な気候となります。

関西にはどんな府県がある?

大阪府

大阪府は、関西地方のほぼ中央に位置し、南北に長く三日月のような形をしています。西は瀬戸内海に続く大阪湾に面していますが、他の三方は山に囲まれており、豊かな自然に恵まれています。年間を通じて温暖な気候で、比較的雨が少なく晴天の日が多いです。
大阪の面積は、約1,905㎢と全国で2番目に小さいですが、人口は約883万人と全国3位を誇り、西日本経済の中心的役割を担っています。
大阪は、古くから海上交通の要所として国内各地や諸外国との交流が盛んであり、経済・文化の中心として栄えてきたため、古墳や寺社仏閣など多くの文化遺産が残っています。
主要観光スポットとしては、16世紀に活躍した武将・豊臣秀吉が天下統一の拠点とするために建設した大阪城、約1,800年の長い歴史を誇る日本でも有数の神社・住吉大社などがあります。
また、大阪は「食いだおれ」の街とも言われるほど豊かな食文化があり、様々なご当地グルメが楽しめます。特に、たこ焼きやお好み焼きなどに代表される「粉もん(小麦粉などで作った食べ物)」は全国的にも有名ですよ。

京都府

京都府は、本州の中央付近に位置し、南北に細長い形をしています。総面積は約4,612㎢で、広さは全国で31位です。日本海に面する北部の丹後・中丹地域の海岸線は、変化に富むリアス式海岸で、天橋立や丹後松島など景勝地がたくさんあります。府内の約80%が山地・丘陵地ですが、標高1,000mを超える山はなく、南部には京都盆地が広がっています。
京都は794年に都が置かれてから約1,100年に渡り日本の政治、文化の中心として栄えてきた歴史があり、寺社仏閣を始めとした歴史的建造物が数多くあります。金閣寺、清水寺を含む17の文化財は、特にその歴史・文化的に価値が高く「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されています。
嵐山や嵯峨野は桜や紅葉の名所として特に有名で、シーズン中は多くの観光客で賑わいます。また、葵祭や祇園祭など、長い歴史を誇る華やかな伝統行事も観光客に人気があります。
風情溢れる町並みや、四季折々に変化する美しい自然など、見どころが多く、国の内外から多くの観光客が訪れる日本有数の観光地です。

兵庫県

兵庫県は、本州の中西部、関西地方の最西部に位置し、北は日本海、南は瀬戸内海に接しています。瀬戸内海に浮かぶ淡路島、家島諸島などの島々も兵庫県に属しています。総面積は8,401㎢で、全国12位の広さを誇ります。
兵庫県には、大都市から農山村、離島まで、さまざまな地域があり、海水浴やスキー、温泉などの多彩なレジャーが楽しめますよ。

1868年の開港以来、日本を代表する国際貿易の拠点として栄えてきた港町・神戸、世界遺産に登録されている姫路城や、日本三古湯の1つとして知られる有馬温泉などの観光地があり、国内外から多くの旅行者が訪れます。また、世界的に有名な神戸牛の産地であり、県内には上質なステーキなどを提供するレストランが多数あります。日本酒の産地としても有名で、生産量、販売量ともに日本一を誇っています。中でも酒造りが盛んな灘は日本一の酒どころとして知られ、全国的に有名な酒蔵が多数存在しています。

滋賀県

滋賀県は、関西地方の北東部に位置しています。県の中央部には日本最大の湖「琵琶湖」があり、周囲は山々に囲まれています。総面積は4,017㎢、全国で38番目の広さです。
琵琶湖周辺は、豊かな自然に恵まれ、湖を取り巻く美しく変化に富んだ風景は、琵琶湖八景や近江八景として知られています。
京都と隣接しており、古くから都と地方を結ぶ交通の要衝として栄えてきたこともあり、県内には由緒ある寺社や街道の宿場町、歴史的建造物などが数多く残っています。
「古都京都の文化財」の構成資産の一つとして世界遺産に登録され、京都と滋賀にまたがる比叡山延暦寺、国宝・彦根城、湖中に浮かぶ朱塗の鳥居が美しい白鬚神社など見どころがたくさんあります。また、忍者発祥の地といわれる甲賀市の甲賀の里忍術村は、忍者体験ができるテーマパークとして観光客に人気のスポットになっています。
郷土料理の鮒寿しや鴨鍋、日本三大和牛の一つ近江牛などのグルメに加えて、SUPやカヌー、ウインドサーフィンなど琵琶湖で楽しめるアクティビティも充実していますよ。

奈良県

奈良県は、紀伊半島のほぼ中央に位置し、周辺を山岳に囲まれた内陸県で南北に長い形をしています。総面積は3,691㎢で広さは全国で40位です。県の中央を東西に流れる吉野川を境に北部は低地帯、南部は険しい山が連なる山岳地帯となっているため、人口は県北西部の奈良盆地に集中しています。

古代日本の歴史と文化の中心地として栄えた奈良は、古都ならではの歴史ある寺社が数多く現存する人気の観光エリアです。奈良県は、「古都奈良の文化財」、「法隆寺地域の仏教建造物」、「紀伊山地の霊場と参詣道」の3つの世界遺産を擁し、日本の歴史や文化を学ぶ上で欠かせないエリアとなっています。
奈良市にある奈良公園内は、東大寺や興福寺、春日大社などの社寺が点在する人気の観光スポット。桜の名所として知られる吉野、日本最古の道といわれる山の辺の道など、美しい自然を満喫できるスポットもたくさんあります。

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和歌山県

和歌山県は、紀伊半島の南西部に位置しています。県土の大部分が紀伊山脈を中心とした標高1,000m前後の山岳地帯で、県面積の80%以上は森林地帯となっています。総面積は4,725㎢で、全国で30番目の広さです。太平洋に面した海岸線は変化に富んだリアス式海岸で、総延長は約651kmに及びます。
世界遺産に登録された熊野古道、1,200年以上前に僧侶・空海によって開かれた日本仏教の聖地・高野山、日本三古湯に数えられる白浜温泉、手つかずの自然が多く残る神秘の渓谷・瀞峡など、見応えたっぷりの観光スポットが目白押しですよ。

日本の歴史と文化の中心地!関西の歴史

関西地方は、4世紀の中頃以降、大和(やまと、現在の奈良県)を中心とする諸豪族(関西地方で勢力を奮っていた一族)連合による古代政権の誕生以来、1869年に首都が東京に移転するまでの間、常に政治・経済・文化の中心として栄えていました。そのため、都が置かれていた奈良や京都をはじめ、京都に近く、深い関係があった関西地域には日本の歴史を知る上で重要な文化財、歴史遺産、様々な伝統文化が豊富に残されています。このことは、現在UNESCOの世界文化遺産に登録されている日本の文化財25件のうち6件が関西圏内にあることからも分かります。

つまり、関西地方を訪れれば、自然と日本の歴史や伝統文化について知ることができると言っても過言ではないでしょう。

 

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夏の暑さと冬の寒さに要注意!関西の気候

関西地方はエリアにより大きく3つに分かれ、訪れる地域や季節により異なります。ここでは季節ごとの気候の特徴について説明します。

春(3〜5月)

春は気温の変化が激しく、数日単位で天気が変わることが多くなります。3月上旬は、朝晩が冷え込み、肌寒い日が多いので、コートや上に羽織るもの、ショールなどがあると便利です。
3月中旬以降、気温は次第に上昇し春らしい日が続くようになります。下旬頃から関西各地で桜が開花しはじめ、例年4月上旬ごろには満開となります。桜の時期は雨が降ることも多いので、観光の際は、雨具も忘れずに持っておくと良いでしょう。
4月以降になると日中の気温は20℃前後まで上昇し、快適に過ごすことができます。5月は適度な湿度で爽やかな日が続くので、観光に最適なシーズンといえます。
 

夏(6~8月)

6月上旬から7月中旬は梅雨の時期となり、曇りや雨の日が多く、肌寒さを感じる日もあります。太平洋側ではこの時期に年間の降水量が最も多くなります。
梅雨明け以降は晴れの日が多くなり、気温も上昇します。日中の最高気温が30℃を超える真夏日も多くなります。湿度が高く、蒸し暑い日が続き、日差しも強いので、熱中症予防や日焼け対策は忘れずに。また、外は暑くても屋内は冷房が効きすぎていることもあるので、上に羽織るものがあると便利です。
夏は局所的に大雨が降るゲリラ豪雨に見舞われたり、台風が上陸したりすることが多いので、観光の際は雨具も忘れずに持参しましょう。

秋(9~11月)

9月上旬から中旬にかけては、残暑の影響で暑い日が続きますが、下旬になると、肌寒く感じる日も多くなります。9月も台風が多いので、雨具を準備しておき、天気予報もこまめに確認するようにしましょう。10月は、​​日中は20℃前後、夜間は15℃前後と快適で過ごしやすい日が多いですが、朝晩の気温差が大きいので羽織るものやショールなどがあると便利ですよ。
秋が深まり気温が下がってくると山間部から紅葉が始まります。11月に入ると寒暖差が激しくなり、下旬になるとぐっと冷え込むようになるので、セーター、コートなどが必要になります。

冬(12~2月)

12月に入ると寒さが厳しくなり、日本海側では雨や雪の日が増えます。日中の気温は10℃前後まで下がり、中旬から下旬にかけては、最高気温が10℃以下になる日もあります。太平洋側では特に空気が乾燥するので、ハンドクリームやリップクリームなどを常備しておくと良いでしょう。寒さが最も厳しくなる2月には5℃前後となり、最低気温が氷点下になる日もあります。湿度が低いため、体感温度も低く感じられるので、外出の際は厚手のコート、マフラー、手袋、ホッカイロなど防寒対策は万全にしましょう。

以下の表は、関西地方の県庁所在地の平均気温と平均降水量をまとめたものです。旅行計画を立てる際の参考にしてくださいね。

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関西へのアクセス

関西国際空港、伊丹空港までのアクセス方法

海外から関西に行くのなら、西日本の空の玄関口と言われる「関西国際空港」を利用するのがおすすめです。関西国際空港は、大阪湾内泉州沖に造られた世界初の完全人工島からなる海上空港で、アジア諸国をはじめ欧米各国の主要都市から定期便が就航しており、様々な国から訪れることができます。
同じく大阪にある伊丹空港には日本各地から定期便が就航しているので、日本国内を周遊する場合に便利です。

東京からのアクセス方法

東京から関西方面に行く場合は、新幹線の利用が便利です。東京駅から新大阪駅までは新幹線「のぞみ」を利用した場合、所要時間は約2時間30分、運賃は正規料金(指定席)で14,720円になります。京都駅までは約2時間15分、運賃は14,170円、新神戸までなら約2時間45分、運賃は15,380円となります(いずれものぞみ利用、指定席で通常期の正規料金)。

福岡からのアクセス方法

福岡から関西方面に行く場合も新幹線が便利です。博多駅から新幹線「のぞみ」を利用した場合、京都駅までの所要時間は約2時間45分、運賃は16,360円。新大阪駅までは、所要時間は約2時間30分、運賃は正規料金(指定席)で15,600円です。新神戸駅までなら約2時間15分、運賃は15,270円となります(いずれものぞみ利用、指定席で通常期の正規料金)。

 

関西地方には、日本の歴史や伝統文化を知る上で重要な都市をはじめ、絶景スポットや温泉地など、魅力溢れる観光スポットが数多くあるので、ぜひ様々な都市を訪れてくださいね。

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

ライター紹介

okada
okada
東京都出身。趣味は美術館巡りと読書。さまざまな国の歴史や文化に興味があります。歴史から学ぶことの大切さを痛感し、日本史、世界史再勉強中。
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