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【日本の入浴文化】歴史や入浴方法などお風呂に関する豆知識をご紹介

日本人は無類のお風呂好きとして世界的にも有名です。そこで今回は日本人にとっては欠かせない存在であるお風呂の歴史や日本のお風呂文化についてご紹介いたします。

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日本人はどうしてお風呂が好き?

仕事から帰ってきたらまずはお風呂に入って風呂上がりにビールを飲むのが楽しみという人や、寝る前にゆっくりお風呂に入るのが好きという人、仕事に行く前に一風呂浴びて...とシチュエーションは様々ですが、毎日のお風呂を楽しみにしている日本人は非常に多く、お風呂は日本人の生活に欠かせないものと言っても過言ではありません。

ある調査によると、日本では夏場でも3人に1人以上、冬場は2人に1人が毎晩湯船に浸かっているのだそうです。その理由として、体の疲れが取れる、リラックスできるなどが挙げられており、日本人にとってお風呂は体を清潔にする以外にも心身の疲れを取り、リフレッシュするために必要不可欠なものであることがわかります。
ライターも毎日寝る前にのんびりお風呂に入るのを楽しみにしている一人です。





日本におけるお風呂の歴史

世界でも屈指の火山国である日本には全国各地に温泉が湧き出ていて、日本人は昔から入浴をしていたようです。また、日本では古くから神社を参拝する前に川や海で身を清める禊(みそぎ)も行われており、これが入浴の起源といわれています。

6世紀になり中国から仏教が伝来すると、国内に多くの寺院が建立され、湯堂や浴堂と呼ばれる施設も造られました。仏教では「お風呂に入ることは七病を除き、七福が得られる」という教えがあり、一般民衆を入浴させる「施浴」も行われるようになったことから入浴習慣が一般化したといわれています。
当時のお風呂は、蒸し風呂で汚れを落とし、掛け湯をするというもので、今で言うサウナのようなものでした。

16世紀後半になると公衆浴場「銭湯」が登場し、一般庶民も入浴が楽しめるようになり、日本のお風呂文化は劇的な変化を遂げます。17世紀前半には「据え風呂」も登場し、現在のようにお湯を張って肩まで浸かる入浴方式も普及し始めました。
あらゆる世代の人たちが訪れる社交の場として大いに繁盛した銭湯ですが、当時はなんとほとんどが混浴!江戸時代(1603年~1868年)の人たちのおおらかさがうかがえますね。





19世紀も引き続きお風呂の主流は銭湯。家の風呂が一般化したのは戦後の高度成長期に風呂付きの公団住宅や一戸建ての住宅が建築されるようになったからなんですよ。
家風呂が一般的となった今でも、温泉旅行や、食事やエステなどが楽しめるスーパー銭湯が流行するなど、日本人のお風呂に対する思い入れの強さが感じられますね。





日本人のお風呂での過ごし方

日本人の入浴方法の特徴は、入浴の頻度とお湯の温度の高さ、湯船に浸かって過ごす時間の長さにあります。
いつ入るのかや入浴時間、温度設定などは個人差がありますが、寝る前にお風呂に入って1日の疲れを取り、リラックスしてから就寝するという人が多いようです。

お風呂のお湯の温度は42度程度が適切といわれていますが、38度から40度くらいのちょっとぬるめのお湯に30分ほど浸かると副交感神経が刺激されて心身がリラックスし、睡眠の質も高まるといわれています。ライターも夜にぬるめのお風呂に浸かってのんびりしたい派です。





お風呂に入る時は以下の点に注意しましょう。
・湯船に浸かる前に体をきれいに洗う
・湯船の中に手拭いやタオルを持ち込まない
・湯船の中で体を洗わない
・湯船に髪の毛がつからないようにする
・使った後の洗い桶や椅子、洗い場などはきれいに洗い流す

日本では湯船は皆で使うのでお湯を汚さないように注意しましょう。次の人が気持ちよく使えるように入浴の際のマナーはしっかり守りましょう。





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日本のお風呂(浴槽)の種類

お風呂が大好きな日本人にとってお風呂は、体を清潔にする場所だけではなく、1日の疲れを取ったり、リラックスしたりする場所。そのため、浴室は比較的広々とした独立空間となっていることが多く、お風呂の種類も豊富です。
以下、代表的なものをご紹介していきます。





・蒸し風呂:薬草などを入れたお湯を沸かし、その蒸気を浴堂内に取り込み、体を蒸らして体の汚れをこすり落とす。
・岩風呂:瀬戸内海など海岸地域にあった蒸し風呂。岩穴などの中で火をたいて熱し、水気を与えることで蒸気浴や熱気浴をする。
・釜風呂:日本列島の内陸部で普及した蒸し風呂。京都の八瀬の竈(かま)風呂が有名。
・五右衛門風呂:16世紀末、京都三条河原で釜ゆでになった盗賊・石川五右衛門の名前が由来となった風呂。かまどを築いて釜をのせその上に桶を取り付けたもの。
・檜風呂:檜の木材を使用して造った浴槽。高級感あふれる檜の香りや木の温もりが人気。温泉旅館などに多い。





家庭用の風呂はユニットバスが一般的ですが、西洋式のバス・トイレ一体型ではなく、日本ではお風呂とトイレが別々になっているのが普通です。
浴槽は、深さが45cmから65cm、長さ80cmから120cm程度で、西洋のものよりも深くて短めです。これは、日本人の入浴方法が湯船に座り肩まで浸かるというものだからです。
入浴時間が長く、お湯を張って複数人で使用するため、浴槽は追い焚き機能付きのものが普及しています。ヘッドレストやジェットバス付き、自動洗浄機能付きのものなど様々な機能が付いた浴槽もあるんですよ。形も一般的な長方形以外にも卵形、ラウンド形、Sライン形など様々。また、素材も一般的なガラス繊維強化プラスチック(FRP)から人工大理石、ホーローまで多種多様です。

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人気の入浴剤、便利グッズをご紹介

お風呂が大好きな日本人にとっていかに快適で充実したお風呂時間を過ごすかということはとても重要です。
そのため、日本では入浴剤をはじめ、お風呂用液晶テレビや防水機能付きスピーカー、バスピローやお風呂場で使用できるアロマポット、マッサージグッズなどバスタイムを充実させる様々な便利グッズが販売されているんですよ。
入浴剤には、体を芯まで温めてくれる温泉成分入りのものから、保湿や美容効果に優れたもの、香りを楽しむタイプまで様々なものがあります。
ライターはお風呂ではとことんリラックスしたいので、アロマ系のものをいろいろ使っています。一方、便利グッズでライターが愛用しているのはバスピロー。あまりの気持ちの良さについつい眠くなってしまうほどです。





日本人の生活には欠かすことのできないお風呂についてご紹介いたしました。日本ならではのお風呂文化をぜひ楽しんでくださいね。



この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

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