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訪日旅行客にもぜひ食べてほしい!日本の【漬物】はこんなにスゴイ

日本の「漬物」は圧倒的に種類豊富。色も形も味もさまざまな漬物の魅力を知れば、日本での食事が一層楽しめること間違いなし!代表的な漬物の名称や漬物の買い方・作り方などの情報をまとめてご紹介します。

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「漬物」を知れば、日本がもっとおいしくなる

野菜を塩、酢、酒粕、米ぬかなどを使って漬け込んだ「漬物」は、古くから日本で食されている伝統食品のひとつです。野菜を漬物にすると、保存性が良くなることに加えて、生野菜とはまた違うおいしさが楽しめるのが魅力。

そしてなんといっても「漬物」は、日本の主食「ご飯」と相性抜群!ご飯に日本茶をかけて味わう「お茶漬け」にも漬物は欠かせません。

家庭の常備菜であるだけでなく、飲食店でもよく登場し、市販のお弁当の中にもちゃんと入っている「漬物」。決して主役ではないけれど、日本の食事の中で重要な位置を占める食品なのです。日本を訪れたら、是非さまざまな漬物を味わってみてください。

※野菜以外の漬物もありますが、ここでは野菜の漬物に特化してご紹介します。

「香の物」とも呼ばれる漬物。日本ではさまざまな食シーンでいろいろな漬物に出合えます。

お気に入りの漬物をみつけよう!

日本には、驚くほど多種類の漬物があります。その中には、その土地特産の野菜を使った名産品といえる漬物も多々。つまり漬物は郷土料理でもあるのです。
日本では、訪れた土地それぞれの名産漬物もぜひ味わってみてください。あなたにとって特別なお気に入り漬物が見つかるかもしれません。

日本各地の名産漬物

例えば、色が美しい「赤カブ漬け」(飛騨高山や山形県など)、燻製風の漬物「いぶりがっこ」(秋田県)、阿蘇山付近で栽培される高菜を使った「高菜漬け」(熊本県)、日本料理に欠かせない薬味・わさびを酒粕に漬けた「わさび漬け」(静岡県)、寒冷地で育つ特産野菜を使った「野沢菜漬け」(長野県)などは地域性のある漬物です。

そして、漬物文化が発達している京都には、「千枚漬け」「柴漬け」「すぐき」「壬生菜漬け」といった漬物があり、これらは「京漬物」と呼ばれています。「京漬物」は京都みやげとして日本人にも人気です。

こちらは京漬物の一例、千枚漬け、柴漬けなど。

全国区の漬物もいろいろ

日本全国で食されている漬物としては、大根をぬか漬けにした「たくあん」が有名です。黄色みをおびた歯触りの良いこの漬物は、訪日旅行客でも食べたことがある人が多いでしょう。たくあんを使った寿司「新香巻き」もポピュラーな料理です。
また、瓜などを日本酒の絞りかす(酒粕)に漬けて熟成させた琥珀色の「奈良漬け」も、奈良に限らず日本国中で味わうことができます。

ほかに、日本のカレーライスの定番薬味である醤油味の「福神漬」やピクルス風の「らっきょう漬け」、寿司に添えられる新しょうがの薄切り甘酢漬け(「ガリ」とも呼ばれる)なども全国区の漬物といえます。

そして特筆すべきが、塩や調味液で軽く漬け込む「浅漬け」(「一夜漬け」とも呼ばれる)。さまざまな野菜を使って日本中で作られている「浅漬け」は、漬物を食べ慣れていない訪日旅行客にとってもサラダやピクルスと同じ感覚で楽しむことができる漬物です。

黄色くてパリパリした「たくあん」、薄桃色の「ガリ」は、訪日旅行客にとっても遭遇率が高い漬物です。

漬物を買いたい人はここへ!

漬物は料理店や一般家庭で作られる「自家製」のほかに、市販品もたくさんあります。気軽に買える価格のものがほとんどなので、低予算で日本料理のエッセンスを味わいたいという人にも漬物ショッピングはおすすめです。

以下に漬物を購入できる場所とそれぞれの特徴を紹介します。ただし、漬物は要冷蔵のものが多く、海外へ持って行けるものは限られるのでご注意を。

スーパーマーケット、コンビニエンスストア

日本ではほとんどのスーパーに「つけもの」のコーナーがあり、常時数種類の漬物が販売されています。コンビニエンスストアは種類こそ少ないものの、少量パックの商品が多いので漬物を試してみたいという人には便利です。

漬物専門店

日本の市場や商店街の中には必ずといってよいほど漬物専門店があり、デパートの食料品フロアにも漬物専門店が出店していることがよくあります。
漬物専門店ではカットや包装をされていない状態の漬物を見て選ぶことができますし、気になる漬物を試食できることも。また、季節限定の漬物や店オリジナルの漬物が買えるのも専門店ならではのメリットです。

色とりどりの漬物が並ぶ漬物専門店。量り売りが多いことも特徴です。

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自分で漬物を作ってみよう!

訪日旅行客にも人気がある「たくあん」は、自分で作るには難易度高。なぜなら、大根を干す工程からだと完成まで2か月近くかかる上、しっかり重石をのせて米ぬかと塩で漬け込まないといけないからです。
ただし、ぬか漬けのベースである「ぬか床」は既製品がスーパーマーケットなどで購入できるので、この中に塩もみした生野菜を入れて漬け込む「ぬか漬け」なら比較的簡単に作れます。

でも初めて漬物を作るなら、特別な調理器具や漬物容器が不要で、数時間で完成する「浅漬け」が最もおすすめです。

簡単な浅漬けの作り方

●用意するもの
野菜(季節野菜など好みのもの)、塩(天然塩が望ましい)、ポリ袋、重石(100円ショップで購入できるが、水を入れた容器などで代用可能)

●作り方
1.野菜を適当に切ってポリ袋に入れ、野菜の重さの約2%の重量の塩を加えてよく混ぜる。
2.袋の上に重石になるものを乗せて、1時間~1晩漬け込み、野菜がしなやかになったら完成。

●よりおいしく作るには
野菜を漬け込む時に「だし昆布」を細かく切って一緒に漬けると、日本料理ならではの旨みが加わります。

植物性素材だけで作る浅漬けはベジタリアンにもぴったり。塩分控えめで作れば、野菜がたっぷりとれるヘルシーな一品料理になります。

これが昆布。日本料理のベースとなる「だし」の素です。

Klook.com

こんなレシピも紹介されています

Klook.com

漬物はいろいろな味わい方ができます

食べ方の自由度が高いのも日本の漬物の魅力。ご飯のお供としてだけではなく、酒のつまみやお茶菓子としてぴったりのタイプもあります。

そのほか、サラダ代わりに、サンドイッチのフィリングに、パスタの具に、肉や魚料理のソースに刻んで加える、チーズと組み合わせて……など、いろいろな使い方が可能。
漬物を使った自分だけのオリジナルレシピを考えるのも楽しいですよ。

日本の食生活に欠かせない「漬物」。だから日本では「あなたはどんな漬物が好き?」と尋ねてみれば、会話が弾むきっかけにもなるでしょう。「漬物」の多彩なおいしさに出会って旅を豊かにしてください。

 

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

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