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初心者も安心!日本旅行に便利なレンタカーの利用法徹底ガイド

地方などの交通網が発達していないエリアでは、レンタカーの利用が便利。そこで今回はレンタカーの借り方や、運転する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

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日本のレンタカー概要

地方観光にはレンタカーが便利

交通網の発達していない地方を観光する際は、レンタカーが断然便利!より広い範囲を周遊することができ、公共交通機関だけではたどり着けないスポットへのアクセスもラクラク。電車やバスの本数が少ないエリアでも、自分のペースで旅を楽しむことができます。荷物が多い場合や、小さなお子さま連れの旅でも車ならではの利便性が感じられるはず。





近年の動向(1)

訪日観光客のレンタカー利用率は年々増加しており、2015年時点で約70万5,000人を突破しました。とりわけ利用者が多いのは、公共交通機関が少ない「沖縄」。観光スポットが広い範囲に点在する「北海道」でもよく利用されています。





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近年の動向(2)

一方で、訪日観光客によるレンタカー利用中の事故も増加しています。原因として挙げられるのは、不慣れな車やハンドルであること、日本の交通ルールや道路標識に慣れていないことなど。せっかくの楽しい旅行中に事故を起こさないためにも、レンタカーを利用するなら、交通ルールや標識などを確認しておくことは必須。全国レンタカー協会の公式ホームページでは、訪日外国人向けに交通ルールの案内をしているので、ぜひ参考にしてくださいね。





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レンタルする前に知っておくべきこと

運転免許証について

日本で普通自動車運転免許が取得できる年齢は18歳以上。そのため他国の運転免許証を持っている場合でも、18歳以上でないと日本国内での運転はできません。レンタカーを借りる際には、下記の運転免許証に加えて、パスポートの提示も必要です。

日本国内で有効な運転免許証
・日本で発行された免許証(日本国内在住者)
・国際運転免許証
ジュネーブ交通条約の締結国政府が発行する国際免許証。日本を訪れる前に自国の自動車協会などで発行してもらう必要があります。
・運転免許証とその日本語翻訳
スイス、ドイツ、フランス、台湾、ベルギー、スロベニア、モナコのいずれかの国・地域で発行された運転免許証を所持している場合、その免許証の日本語翻訳文(JAFや各国の大使館や領事館が作成したもの)を携行すれば運転可能。





日本の交通ルールの基本

レンタカーを予約する前や、運転する前に必ず知っておきたい日本の交通ルールを一部ご紹介します。

左側通行、スピード制限、駐停車のルールなど
・車よりも歩行者が優先
・自動車は右ハンドルで、道路の左側を運転する
・標識や標示で指定されていない場合、普通車の最高速度は一般道で時速60km、高速道路では時速100km
・下記エリアでの駐停車禁止
 「駐停車禁止の標識や標示がある場所」
 「交差点とその側端から5m以内の場所」
 「駐停車禁止路側帯(実線と破線)」
 「歩行者用路側帯(実線2本)」
 「トンネル内」
・飲酒運転禁止
・運転中の携帯電話・カーナビ操作禁止
・すべての座席でシートベルトを着用する
・6歳未満の子どもは、チャイルドシートの使用が必須  …など

知っておくべき標識
日本の道路標識は外国語に対応していません。安全に運転するために、「一方通行」、「一時停止」、「進入禁止」、「駐車禁止」、「最高速度」など、基本的なものは必ず覚えておきましょう。

救急車やパトカーに遭遇したときの対処方法
赤色ランプ(警光灯)をつけ、サイレンを鳴らして走行する救急車や消防車、パトカーなどの「緊急車両」が近づいてきたときは、周囲の状況に配慮して、すみやかに進路を譲りましょう。交差点付近では、交差点への進入を避け、車を道路の左側に寄せて一時停止。交差点付近以外や交差点内では、一時停止の義務づけはなく、道路の左側に寄せ、状況に応じた対処を。なお、一方通行の道路で、左に寄せると進路妨害になる場合は、「右側に一時停止」でOKです。





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レンタカーの料金目安

多くのレンタカー会社では、「6時間まで」「12時間まで」「24時間まで」といった単位でレンタルすることができます。基本料金は会社や車種などによって異なりますが、軽自動車やコンパクトタイプの乗用車の場合、下記のような価格帯が目安となります。

6時間まで/12時間まで:5,000円〜8,000円
24時間まで:7,000円〜10,000円
追加1日:5,000円〜8,000円
追加1時間:1,000円〜1,500円

※基本料金のほか、申込み内容によって免責補償やオプション料金、各種手数料がかかる場合があります





レンタカー会社の種類

全国各地にたくさんのレンタカー会社がありますが、新車を取り扱う大手から中古車を専門的に扱う会社まで、その種類はさまざま。それぞれにメリットが異なるため、どの会社を利用するかは、旅の目的や予算などにあわせて上手に選択するのがおすすめです。

大手レンタカー会社の特徴
・主に新車を取り扱っている
・幅広い車種から選択できる
・標準装備としてカーナビがついていることが多い
・オプションが充実している
・空港や駅から近く利用しやすい
・無料送迎に対応している
・乗り捨て対応可能な店舗が多い
・サービスが充実している

それ以外のレンタカー会社
大手以外のレンタカー会社も数多く存在し、それぞれに多彩なメリットがあります。たとえば、「中古車を取り扱うことで価格を抑えたプランを提供している」、「地域密着型のサービスに力をいれている」など。





レンタルの手順(予約から返却まで)

レンタカーを借りるときは、まずインターネットかレンタカーショップの窓口で申し込みをします。車を使用する当日に申し込むこともできますが、予約でいっぱいで希望する車種を借りられないということも多々。そのため、数日から1週間前までに予約をしておくのがおすすめ。今回は、来日前でも手続きができるよう、インターネットを使った手順をご紹介します。

1. レンタルサイトへ

まずはレンタカー会社の公式ホームページへアクセス。ニッポンレンタカーやトヨタレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカーなどは、多言語対応しているので、初めて利用する場合でも安心して予約ができます。

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2. 借りるエリアを選択

次に、借りるエリアを選択します。出発地点として選ばれることが多いのは、空港や駅周辺にあるレンタカーショップ。借りたショップで返すのが基本ですが、会社によっては返却を出発地点と異なる店舗で行う「乗り捨て」が可能な場合も。料金は割高にはなりますが、効率よく移動することができます。

3. 車種を選択

車種は、旅の目的や人数によってセレクトしましょう。各車種に設定されている乗車定員いっぱいに乗ってしまうと窮屈に感じることもあるので、人数に余裕のあるタイプを選ぶのがポイント。レンタカー会社によってラインナップは異なりますが、下記のようなシーンにはこのような車種がおすすめです。※( )内は推奨人数

少人数で街を観光するなら、小回りが利く車種
例:ダイハツ「ムーヴ(2〜3人)」、日産「マーチ(2〜4人)」、トヨタ「ヴィッツ(2〜4人)」など

お子さま連れやたくさん買い物したい!という方には、荷物が多くても車内を広々使える車種
例:ホンダ「N-WGN(2〜3人)」「フリード(4〜5人)」、トヨタ「ウィッシュ(4〜5人)」など

広範囲を移動するなら、長時間の運転に適したエコカー
例:トヨタ「プリウス(2~4人)」「アクア(2~4人)」、ホンダ「フィットハイブリッド(2~4人)」など

4. オプションを選択

保険・補償やカーナビ、チャイルドシートといったオプションの有無を選択します。

保険・補償
大手レンタカー会社の場合、基本料金には自動車損害保険などの補償がついています。ただし、万が一事故を起こしてしまった場合に、補償金額の一部を「免責額」として自己負担する必要があります。また、事故・盗難・故障・汚損等によって、車両の修理・清掃等が必要となった場合、レンタカー会社へ支払う「ノンオペレーションチャージ(NOC)」が発生することも。これらのような負担額をなくすための「免責補償制度」や「NOCを免除する保険」をオプションでつけられる場合があります。

カーナビ
大手レンタカー会社の車両は、標準装備としてカーナビがついていることがほとんどですが、格安プランを提供している会社などでは、別オプションとなることもあります。音声対応は日本語のみの場合が多いですが、なかには英語・韓国語・中国語OKのものを準備しているところも。

チャイルドシート
日本の法律では、6歳未満の子どもを乗車させる場合、チャイルドシートの使用が義務づけられています※。ベビー用や幼児用、チャイルド用の3種類から選べる場合が多いので、お子さまの成長にあったものを使用しましょう。※疾病や身体的な理由によって着用することが困難な場合など、免除される場合もあり

5. 店舗で受け付け

予約した日に指定したショップを訪れ手続きを行います。その際、日本国内で有効な運転免許証とパスポートが必要。基本料金やオプション料などは前払い制で、ほとんどのレンタカー会社では、原則クレジットカードでの支払いとなります。車体に傷をつけると修理責任を問われることもあるので、出発前に傷がないか必ずチェックしておきましょう。

6. 返却前にガソリンを入れる(距離換算も可能)

レンタカーを返却する際には、ガソリンを満タンにしておく必要があります。給油するガソリンスタンドが指定されている場合もありますが、たいていはレンタカーショップ周辺にあるスタンドでOK。給油時のレシートの提出を求められることもあるので、捨てずに取っておきましょう。
地方では、夜にはガソリンスタンドが閉まってしまう場合もあります。そのときは距離で換算し、ガソリン代を精算することも可能。ただし、ガソリンスタンドで給油するよりも、割高になってしまうことが多いです。

7. 返却

レンタカーは、借りたショップに返すのが基本。「乗り捨て」オプションを利用している場合は、あらかじめ指定しておいたショップへと返却します。超過料金など、出発後に発生した料金があれば、返却の際にクレジットカードで支払います。

スムーズに運転するために知っておきたいこと

高速道路の乗り方

長距離を移動する際に便利な高速道路。その出入り口は「インターチェンジ(IC)」と呼ばれており、2種類のゲートが備わっています。料金をETC(※1)で精算する場合は「ETC専用」、現金やクレジットカードで支払う場合(※2)は「一般」と書かれたゲートを利用しましょう。
制限速度は、とくに指定のない場合、普通乗用車なら最高時速100km、最低時速50kmと定められています。

※1:ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路を利用する際にノンストップで料金所を通過できる自動料金収受システムのこと。使用するには専用のカードと車載器が搭載された車が必要。
※2:高速道路の入口で交付される「通行券」によって利用区間が特定されます。高速道路を降りる際には、料金所で通行券を提示して料金の精算を。





ガソリンの入れ方

日本のガソリンスタンドは、大きく2つのタイプに分けられます。お店のスタッフが給油から簡単な窓拭きまでをしてくれる「フルサービス」と、自分で給油する「セルフサービス」。セルフサービスの場合、計量機を扱う必要がありますが、使い方は、欧米・アジア諸国とほとんど同じです。ガソリンも多くの国と同様、「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3種類があるため、間違わないよう注意してくださいね。





駐車場の利用方法

日本では車を駐車できる場所が決まっており、禁止エリアに駐車すると罰金などが科せらます。そのため、目的地に到着したら駐車場の利用が必須。駐車や精算の方法は、タイプによって異なります。ここでは代表的な種類をいくつかご紹介。

ゲート式
規模の大きい駐車場でよく見られるのは、入出場用のゲートが設けられたこのタイプ。駐車時間を特定するチケットを入場時に取得し、帰るときに提示して料金の精算を行います。商業施設などでは、決められた金額以上の買い物をすると駐車料金が無料になったり、割引サービスが受けられることも。駐車場内では進行方向が決まっていることも多いので、逆走しないように注意してくださね。

ロック式
コインパーキングと呼ばれる駐車場に多いタイプ。駐車してしばらくすると、地面に設置されているロック板が自動的に上がり、出庫できなくなります。入場時は空いている駐車枠に車を停めるだけでOK。出庫時には、車に乗り込む前に機械で精算。停めた場所の番号を入力し、表示された料金を支払うと、ロックが解除されます。

立体駐車場
都市部には、狭いスペースでも多くの車両が停められるよう多層化・立体化した駐車場もあります。「自走型」と「機械型」の2種類があり、自走型は駐車スペースのある階まで自分で運転するスタイル。そのほとんどが、ゲート式となっています。
機械型は、自分で運転するのではなく、駐車装置の操作によって駐車スペースまで運ばれるタイプ。所定の位置まで車を運転したら、あとの操作や精算は常駐スタッフが対応してくれます。





カーナビの使い方

知らない土地でもスムーズに目的地へ到着できるカーナビ。ここでは目的地の設定方法の一例をご紹介します。※機種によって設定方法は異なります

電話番号を使って設定する
1. 目的地設定用のメニューから「電話番号」を選択
2. 行きたい場所の電話番号を入力
3. 検索結果が表示されたら目的の場所を選択
4. 「案内開始」を選択
5. 「推奨」「有料優先」「一般優先」などの中から希望のルートを選択

住所、名称を使って設定する
1. 目的地設定用のメニューから「住所」もしくは「名称」を選択
2. 行きたい場所の「住所」もしくは「名称」を入力
3〜5. 電話番号を使用する場合と同じ手順でOK





雪のときはどうする?

積雪・凍結した道路は、ゆっくり慎重な運転が求められます。スリップしやすいため、急なアクセル・ブレーキ操作は禁物。加速・減速はゆるやかに行い、車間距離も普段より広くとっておきましょう。吹雪や地吹雪、霧などで視界が悪くなることもあるので、周囲が見えづらいと感じたら速度を落として運転を。自信がない場合は、雪道での運転は避けたほうがベターです。

スタッドレスタイヤ
雪道を走行するなら、タイヤの防滑処置も必須です。「スタッドレスタイヤ」を履いておけば、大きな凹凸によって雪を踏み固めたり、タイヤの表面で氷を引っ掻くことで、雪道や凍結した道路も走行可能に。
レンタカーを借りる際には、オプションとしてノーマルタイヤからの変更が可能。雪の多い地域では、レンタカーの標準装備になっている場合もあります。

タイヤチェーン
雪道での走行パワーがより高いのは「タイヤチェーン」。大雪特別警報が出ている場合や大雪など異例の降雪があるときには、高速道路で「チェーン規制」が実施され、タイヤチェーンを装着していない車両は走行不可となることも。雪道以外で走行するとチェーンが切れてしまうこともあるため、状況によって着脱が必要です。
そのため冬道装備では、雪道以外も走行できるスタッドレスタイヤの装着がおすすめ。大雪が予想される場合、タイヤチェーンも用意しておきましょう。





自国と異なる交通ルールや標識など、慣れない状況での運転となると不安に感じる人も多いのでは?できるだけ安心して運転するために、ぜひこの記事をチェックしてくださいね。



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