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知っておきたい!日本の夏の風習「お盆」とは?

日本の夏の風物詩「お盆」。それは、ご先祖さまや亡くなった人たちを偲び、供養するための風習です。今回はそんなお盆についてを詳しくご紹介します。

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お盆とは?

日本には、夏に先祖の精霊をお迎えし、供養をする古来の風習があります。先祖や亡くなった人たちが地上に戻ってくる期間を「お盆」と呼び、故郷を離れて暮らしている人の多くはこの時期に里帰りします。また、多くの企業が1週間前後の長期休業に入るため、遠方へ旅行に出かける人も少なくありません。そのため、この時期の新幹線や飛行機、高速道路などは大混雑。その風景は夏の風物詩となっています。

時期はいつ?

お盆の期間は地域によって異なります。全国的に多いのは8月13〜16日で、北海道・新潟・長野・関東南部・関西地方などの地域は、この期間をお盆としています。東京や横浜、東北地方などは、ひと月早い7月13〜16日。関東北部・中国・四国・九州・南西諸島などでは、旧暦の7月15日を中日とした3日間とされており、新暦での日程は年によって異なります(2018年は8月24〜26日)。尚、企業のお盆休みは8月14・15日を中心に、前後3〜5日を休日にすることが多いです。

どんな行事があるの?

お盆期間中の過ごし方は、先祖のお墓参りをしたり、親族で法事を行ったり。地域ごとに習わしは異なりますが、先祖の霊が迷わないよう門口で麻幹などを焚く迎え火や送り火をすることもあります。精霊送りとして花火を打ち上げたり、お祭りを開催する地域も多数。

五山の送り火

京都を代表する夏の行事には「五山の送り火」があります。お盆最終日の夜に行われるもので、京都を囲む5つの山で先祖の霊を送るための火が焚かれます。

灯籠流し・精霊流し

「灯籠流し」や「精霊流し」も送り火の一種。火を灯した灯籠や船などを、お供え物と一緒に海や川に流す行事で、灯籠や船に乗った精霊が、川を下って海の向こうにあるあの世に帰って行くと考えられています。

精霊馬・精霊牛

ご先祖を迎え、送るための「精霊馬」や「精霊牛」は東北や関東、北陸などの代表的な風習。先祖の霊があの世とこの世を行き来するための乗り物として、馬や牛をキュウリやナスでつくり、お供えするというものです。「少しでも早くこの世に来られるよう馬で迎え、牛に乗ってなるべくゆっくり帰ってほしい」という思いや、反対に「ゆっくり丁寧にお迎えし、早く帰ることができるように」という思いが込められています。

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独特のスタイルを持つ、沖縄のお盆

先祖崇拝を重んじる沖縄では、お盆(旧暦7月14〜16日)が1年で最も大切な伝統行事と考えられています。その習わしも本土のスタイルと異なる独特なものとなっています。
各地域では、地上に戻ってくる先祖の霊を送迎するたの「ミチジュネ(お盆の時期に踊られる伝統芸能「エイサー」を踊りながら町を練り歩く行事)」が行われるのが特徴。家庭では、ご先祖様があの世に帰る際に「疲れないように、転ばないように」と杖の代わりにサトウキビを供える風習があります。また、「あの世でお金に困らないように」と、お盆最後の夜にお金に見立てた紙の束「ウチカビ」を燃やすのも、沖縄ならではの習わしです。

いかがでしたか?ひとくちにお盆といってもその時期や内容はさまざま。今回ご紹介したほかにも、精霊を迎え、送るために老若男女が集まって踊る「盆踊り」など、日本にはお盆に関連する風習がたくさんあります。

 

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