大自然の絶景や世界遺産を満喫できる!中国地方はどんなところ?

中国地方は、世界文化遺産に登録されている厳島神社をはじめ、昔ながらの街並みが今も残る萩城下町や、日本最大級の砂丘・鳥取砂丘など、歴史も文化も絶景も満喫できる魅力溢れるエリアです。この記事では、中国地方の地理や歴史、観光スポット、季節ごとの気候、主要都市からのアクセス方法など、中国地方を訪れる前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。

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中国地方はどこにある?

中国地方は、本州の西端部に位置し、山口、広島、岡山、鳥取、島根の5県で構成されています。中国地方の総面積は約31,900㎢で、日本の国土に占める割合は約8.4%です。

中国地方の内陸部には東西に連なる中国山地があり、山地の北側を山陰、南側を山陽と呼んでいます。また、中国地方の北部は日本海、南部は瀬戸内海に面しています。

日本海沿岸部は、概ねなだらかな海岸線が続いていますが、島根県の北東部にある島根半島は、断崖や切り立った岩場が続く入り組んだ地形になっていて、自然豊かな景勝地として知られています。
一方、瀬戸内海沿岸部は、複雑な海岸線が続き、小半島や離島が多いのが特徴です。岡山県倉敷市にある鷲羽山展望台は瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットとして人気があります。

中国地方にはどんな県がある?

山口県

山口県は本州の最西端に位置し、県東部以外の三方を海に囲まれています。総面積は6,112㎢で全国23位の広さです。海岸線の長さは約1,500kmに及び、穏やかな多島美が楽しめる瀬戸内海側と、荒々しい浸食海岸が美しい日本海側と、南北で異なる自然景観を楽しむことができます。

観光名所としては、日本最大級のカルスト台地と鍾乳洞を持つ秋吉台国定公園、その公園の地下100mにある東洋屈指の大鍾乳洞の秋芳洞、エメラルドグリーンの海の上を真っ直ぐに走る姿が美しい角島大橋、昔ながらの風情溢れる街並みが美しい萩城下町などが挙げられます。

漁業も盛んで、中でも下関港はふぐの水揚げ量が多いことで知られています。

広島県

中国地方の南に位置する広島県は、瀬戸内海に面していて入り組んだ海岸線に特徴があります。総面積は約8,480㎢で全国11位の広さです。瀬戸内海に浮かぶ727の島々のうち138の島が広島県に属しており、瀬戸内海の穏やかな海と海上に浮かぶ島々が織りなす美しい景観は、訪れる人々を魅了しています。

広島県には厳島神社と原爆ドームという2つの世界遺産があり、国内外から多くの観光客が訪れます。また、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道は、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結んだ海の道で、瀬戸内海の絶景を眺めながらドライブが楽しめます。しまなみ海道はサイクリングロードとしても有名で、「サイクリストの聖地」とも称されています。

岡山県

岡山県は、中国地方の南東部に位置しています。総面積は7,114㎢で全国第17位の広さです。県北部には中国山地の山々が連なり、県南部は瀬戸内海に面しています。年間を通して晴れの日が多いことから「晴れの国」とも呼ばれています。

観光名所としては、日本三名園の一つに数えられる岡山後楽園や、柳並木のある水路に沿って軒を連ねる白壁の町並みが美しい倉敷美観地区、西日本屈指の高原リゾート蒜山高原などが挙げられます。岡山県の景勝地としても知られる鷲羽山山頂からは、瀬戸内海に点在する大小50余りの島々と雄大な瀬戸大橋の姿を望むことができ、絶景スポットとして人気があります。

岡山県倉敷市の児島と香川県の坂出市を結ぶ瀬戸大橋は、橋梁部の全長が約10kmの橋で、道路・鉄道との併用橋では世界最大規模を誇っています。


温暖で雨の少ない気候をいかした果物の生産が盛んなフルーツ大国でもあります。マスカットは全国でもトップクラスの生産量を誇っています。
 

鳥取県

鳥取県は、中国地方の北東部に位置する東西に細長い県です。総面積は3,507㎢で全国第41位の広さです。県北部は日本海に面し、南部には中国地方最高峰の大山をはじめ、多くの山が聳えています。

主な観光名所としては日本最大級の規模を誇る鳥取砂丘、奇岩や洞門、断崖絶壁などのダイナミックな自然景観が堪能できる浦富海岸、赤瓦と白い漆喰壁の伝統的な建築物が立ち並ぶ、風情溢れる街並みが魅力の倉吉白壁土蔵群など見どころがたくさんあります。

また、県中部に位置する北栄町は、世界中で大人気の漫画作品「名探偵コナン」の作者である青山剛昌氏の出身地。名探偵コナンの世界観を満喫できるスポットが多数あり、多くのファンが訪れる人気のスポットとなっています。

島根県

島根県は、中国地方の北部に位置し、鳥取県同様東西に長い形をしています。総面積は6,708㎢で全国19位の広さです。県北部は日本海に面しています。島根半島沖約50kmのところには、約180もの島々からなる隠岐諸島が浮かんでいます。

島根県の主な観光名所としては、日本屈指の縁結びの聖地とされる出雲大社や、国宝にも指定されている松江城、16世紀後半〜17世紀にかけて大量の銀を産出し、世界経済にも影響を与えた世界遺産・石見銀山などの歴史遺産や、夕陽の名所で日本百景の一つにも選定されている宍道湖、隠岐を代表する自然景勝地でユネスコ世界ジオパークに登録されている国賀海岸、美肌の湯として名高い玉造温泉など、たくさんの場所が挙げられます。

日本の歴史の転機となる出来事が起こった!中国地方の歴史

中国地方は比較的早い段階から文明化が進んでいて、各地で約1万年前の遺跡も数多く発掘されています。独特の形をした古墳や大量の銅剣、銅鐸などが見つかっている島根県の出雲地方や、大規模な前方後円墳が多く作られた岡山県の吉備地方では特色的な文化圏が築かれており、3世紀後半から7世紀にかけて、畿内や北九州に匹敵する勢力を持っていたことが知られています。

中国地方の歴史を代表する出来事といえば、1185年の「壇ノ浦の戦い」。壇ノ浦の戦いは、1180年から続いていた源氏と平家による内乱の最後の合戦です。この戦いにより平家は滅亡、400年にわたる平安時代は終焉を迎え、源氏によって本格的な武家政権である鎌倉幕府が成立します。

中国山地を挟んでガラリと変わる!中国地方の気候

中国地方の気候は、中国山地を境に南北で大きく異なります。日本海に面する山陰地方は、日本海側気候に属し、冬場に北西から吹く季節風の影響で、内陸部や山間部を中心に雨や雪が多く降り、厳しい寒さとなります。一方、瀬戸内海に面した山陽地方は瀬戸内海式気候に属し、年間を通じて晴れの日が多く、降水量が少ないのが特徴です。

ここでは、中国地方最大の都市、広島県の広島市を例に季節ごとの気候について紹介いたします。

春 (3月〜5月)

春は天気の変化が激しく、気温の変動が大きい季節。周期的に天気が変化するので注意が必要です。3月の広島は寒さが和らぎ、徐々に暖かい日が増えてきます。3月の末頃には桜が開花しはじめます。

4月になると、日中の平均気温は20℃前後になり、過ごしやすくなります。4月上旬には桜が満開を迎え、各地は多くの花見客で賑わいます。暖かくなったとはいえ朝晩は冷え込むことも多いので、上に羽織る物や薄手のコート、ショールなどを用意しておくと良いでしょう。5月は気温や湿度なども安定していて過ごしやすく、観光に適したシーズンと言えます。

夏 (6月〜8月)

6月になると梅雨入りし、雨が多くなります。6月の広島は暑さを感じる日が増えますが、雨が多いので雨具は必需品です。また、雨が降り気温が下がることもあるのでカーディガンなど羽織り物があると便利です。

7月中旬になり、梅雨が明けると本格的な夏が始まります。気温の高い晴天の日が続き、日中の最高気温が35℃を超える猛暑日や、夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続く日もあります。熱中症にならないよう、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。服装は半袖や薄手の着衣で大丈夫ですが、冷房の効いた室内では寒いと感じることもあるので体温調節できるように羽織る物や、ショールなどを用意しておくと良いでしょう。
 

秋 (9月〜11月)

9月の広島はまだ暑く、中旬ごろまで残暑が続くこともあります。中旬から10月にかけては秋雨前線の影響で天気が不安定になることがあります。9月下旬になると、朝晩は冷え込むようになるので、薄手のカーディガンなど羽織れる物を用意しておくと良いでしょう。

10月になると、天気が安定し過ごしやすくなるので観光におすすめのシーズンといえます。10月下旬ごろから各地で紅葉が始まります。厳島神社をはじめ県内各所の紅葉の名所は多くの観光客で賑わいます。

11月になると平均最高気温が20℃を下回るようになり、肌寒く感じる日が多くなります。ジャケットやセーターを着用し、寒い日にはコートなどの防寒具が必要になります。

冬 (12月〜2月)

12月になると本格的な冬が到来します。平均最低気温は10℃を下回り、寒い日が続きます。外出時はコートやダウンジャケットなどの厚手のアウターを着用し、マフラーや手袋、ニットキャップなどを用意し、防寒対策をしましょう。

1月の広島は年間で最も寒い時期です。日中の平均最高気温は10℃を下回り、雪が降ることもあります。防寒対策はもちろんですが、雪に足を取られて転ばないように歩きやすい靴を用意するといいでしょう。

外は寒いですが、室内は暖房の影響で乾燥しているので、のど飴やハンドクリームなど、乾燥対策もしっかりしましょう。

中国地方へのアクセス

広島空港までのアクセス方法

広島空港には、国内5都市、海外6都市から定期便が就航しているほか、グアムからも国際線が就航しています。羽田から広島空港までの所要時間は約1時間半になります。また、羽田空港からは中国地方にある8つの空港に定期便が就航しています。

東京からのアクセス方法

東京から中国地方へは、新幹線を利用していくことも可能です。東京駅から広島駅までの所要時間は「のぞみ」で約4時間、運賃は自由席の場合、18,380円になります。

大阪からのアクセス方法

新大阪駅から広島駅までの所要時間は「のぞみ」、「みずほ」、「さくら」利用で1時間30分前後、「こだま」利用の場合は、2時間30分から3時間程度です。運賃は自由席の場合、いずれも9,890円になります。

福岡からのアクセス方法

博多駅から広島駅までの所要時間は「のぞみ」、「みずほ」、「さくら」利用で1時間10分前後、「こだま」利用の場合は、1時間40分から2時間ほどになります。運賃は自由席の場合、いずれも8,570円になります。

まとめ

中国地方には、神話の故郷と言われる出雲地方や、世界遺産である厳島神社、広島原爆ドーム、石見銀山など数多くの文化財があるだけでなく、鳥取砂丘や、浦富海岸、大山などスケールの大きな自然を楽しめるスポットなどが盛りだくさんです。皆さんもぜひ訪れて、その魅力を実感してくださいね!

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okada
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