関西で楽しめるアドベンチャーツーリズム

「アドベンチャーツーリズム(以下、AT)」とは、単なるアウトドア体験だけではなく、旅行先の豊かな自然資源や歴史文化を体感し、その土地の生活者との交流を通じて、さまざまなことを学ぶ新しい旅行スタイルです。特に、豊かな自然と多彩な文化に溢れる関西地方はATにうってつけの地域として注目の的!この記事では京都の保津川ラフティング、淡路島のシーカヤック、琵琶湖のSUPをはじめ、奈良の開運スポットでできるバンジージャンプまで、関西で厳選したアクティビティをご紹介します。

関西

観光

関西地方は、古の都として栄華を極めた京都や奈良、活気あふれる商人の町として知られる大阪など、それぞれのエリアで独自の文化が色濃く残っています。一方で、大小さまざまな島が点在する瀬戸内海沿岸はカヤックツーリングのメッカであり、黒潮が当たる太平洋側は生き物の種類が豊富でダイビングも楽しめます。また、内陸には鈴鹿山脈を源流とする川を数多く有しており、自分の足で渓谷を降りるキャニオニングも盛んで、変わり種では有形文化財近くからのバンジージャンプも注目されています。

今回は関西地方の中でも、とりわけ豊かな自然が広がる地域とそこで楽しめるアクティビティを紹介します。

保津川のラフティング(京都)

京都府の保津川といえば、川の両サイドにそびえる保津峡が景勝地として有名。春には淡いピンク色の桜、夏には力強い新緑、秋には真っ赤な紅葉に彩られ、訪れる人を魅了しています。風光明媚な景観ゆえに、日本を代表する小説家の作中に登場するほか、諸外国からの賓客にも愛されている場所です。保津川は、京都に都が造営される前から物資を輸送する水運として重宝されていましたが、陸路が整備された明治初期頃からは、もっぱら観光客を乗せた川下りの舞台として活躍するようになりました。

一方で、関西一の激流としてうたわれており、近年では7~8名乗りのゴム製のボートに乗り込んで川下りを楽しむラフティングも盛ん。参加者全員でパドルを漕ぎながら、迫りくる白波を乗り越えるスリルはなかなかのもの!流れが穏やかな場所では、ボートから飛び込んで水遊びをしたり、体一つで流されたりと、幅広い川遊びを経験できます。古来からの歴史を偲びつつ、現代風の遊びも楽しむ奥行きのある体験をしてみてはいかがでしょうか。

京丹波町の乗馬(京都)

千年の都として知られる京都を訪れる時、興味を惹かれるのはやはり木造の町家が軒を連ねる城下町、という方も多いでしょう。しかし、京都の魅力は雅な町家風景だけではありません。実は京都府の面積の約75パーセントは森林地帯が占めており、のどかな里山風景が広がる場所や古くから旅人を泊めた宿屋が集まる宿場町が多く残されているのです。

そんな場所の一つ「京丹波町」では、日本の原風景を眺めながらホーストレッキングツアーを楽しめます。なだらかな山と森に守られるようにして佇むこの町には、高層ビルも爆音を放つ大型ビジョンもありません。ビルの代わりにカエルやアメンボたちが住む田んぼが広がり、すぐそばには小川が静かに流れています。時折聞こえる鳥の声、虫の音色に耳を澄ませれば、どこか懐かしさを感じることでしょう。

馬の背に揺られながら、今も昔も変わらない美しい自然に触れるスペシャルなツアーに参加すれば、人生観も変わるかもしれません。

淡路島のシーカヤック(兵庫)

淡路島は、日本列島を作ったとされる男神「いざなぎのみこと」と女神「いざなみのみこと」が最初に創造したともいわれる高貴な島。兵庫県の南部、瀬戸内海に浮かんでおり、本州とは明石海峡大橋、四国とは大鳴門橋で繋がっています。

周囲を海に囲まれているこの島では、マリンスポーツが盛ん。中でも、シーカヤックツアーは、瀬戸内海の魅力である、大小さまざまな島が作る多島美を海から気軽に楽しめるとあって大人気です。

日中は、さんさんと輝く太陽のもと、穏やかな内海にてゆったりとパドルをくぐらせながら、瀬戸内海の景観を楽しむ贅沢な体験ができます。そしてサンセット時には、夕日に照らされた島々の美しいシルエットが浮かび上がり、日中とは異なった雰囲気が魅力的。ツアー参加を検討されているのなら、開催場所だけでなく、開催時間も是非チェックしてみてください。
 

琵琶湖のSUP(滋賀)

滋賀県を訪れるなら、日本最大の湖である琵琶湖は外せません。琵琶湖岸の延長は約235kmといわれていて、滋賀県の約6分の1を占めています。この広大な湖の沿岸には、湖を眺めながら滞在できるリゾートホテルや温泉、家族や友人恋人と楽しめるテーマパークなど見どころが点在していますが、なんといっても国内外の観光客から絶大な人気を誇るスポットが「白髭神社」なのです。

湖に凛として佇む赤い大鳥居が、世界遺産・厳島神社を彷彿とさせることから、”近江の厳島”と呼ばれ、参拝者が後を絶たないこの場所は、日本神話に登場し、導きの神としても知られる猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀っていることから、パワースポットにもなっています。

そんな「白髭神社」に近づけるユニークな方法として、浮力のあるボード‟SUP(スタンドアップパドルボード)”に乗って参拝ツアーに参加するというものがあります。ボードは安定感があるため、初心者でも立ち姿勢を維持したまま、パドルを漕いで進んでいけますよ。歩いては通れない大鳥居もSUPでならくぐり抜けが可能。忘れられない参拝体験にきっとなるはずです。

東近江エリアのキャニオニング(滋賀)

滋賀県を代表する観光地といえば、西の横綱が琵琶湖だとしたら、東の横綱は鈴鹿山脈かもしれません。湖と平行に走るこの山脈は、今から100〜200万年前に隆起したとされており、山脈を源流とする川も数多く流れています。特に、中央部の竜ヶ岳付近の川には、白く輝く花崗岩質の巨石がゴロゴロと横たわり、透明度の高い水質もあいまって、知る人ぞ知る絶景スポットとなっています。

そんな魅力的な場所へせっかく訪れるのなら、ぜひ体験してほしいのが、川の流れを全身で感じながら自分の足で渓谷を降りる「キャニオニング」です。ツアー中は、特別な技術を持ったアウトドアガイドのサポートを受けながら、水しぶきをあげる滝に飛び込んだり、天然のウォータースライダーを滑ったりとアクティブな沢下りを楽しめますよ。ツアーによっては、ロープを使った「懸垂下降」や渓谷の壁から壁へ張られたロープで水平移動する「ジップライン」などスリル満点の内容だったりするので、好みに合わせて挑戦してみてはいかがでしょうか。

開運橋のバンジージャンプ(奈良)

いにしえの都、平城京をもつ奈良県は、文化・歴史遺産が豊富。どこから見学するか迷っているのなら、変わり種に目を向けてみてはどうでしょうか。

開運橋は、信貴山朝護孫子寺への参道にあり、2007年には文化財的価値が認められ日本の登録有形文化財に登録されています。開運スポットとして年間多くの参拝客で賑わっていますが、ここではなんと、橋からのバンジージャンプツアーも開催されているというから驚き!ジャンプすれば運が開かれるということで、スリル好きを中心に全国から参加者が集まっています。

東洋では運気が上がる色とされる赤色に染まった橋から、30m下まで一気にジャンプ!参拝者たちをギャラリーにして、またとない体験ができること間違いなしです。ツアーでは、無料でアクションカメラをレンタルできるので、体験中の映像を撮影することも可能ですよ。

体験後は橋の向こうの信貴山へ参拝に出向けば、さらにご利益がつくかもしれません。信貴山は学業成就や金運に効果的とされているので、興味がある人はぜひ訪れてみてください。

串本のダイビング(和歌山)

和歌山県は、和歌に詠まれるほど風光明媚な観光地として人気があります。県の北部と南西部が「和歌の浦」といわれた場所で、白砂と松林が続く海岸や石橋で繋がる小島など、いつかの歴史書でみたような日本独特の風景が魅力です。

その一方で、海中にも素晴らしい景色が広がっています。本州最南端の町・串本はダイビングのメッカとして知られており、ダイバー憧れの海となっています。紀伊半島沖を流れる黒潮の影響を受けるため魚影も濃く、南方からの季節回遊魚もやってくるので、フィッシュウォッチングには事欠きません。

また年間を通して温暖であるため、串本のビーチポイントではテーブルサンゴの群生が見られます。一面に広がる光景は本州では珍しいそうです。ボートポイントでは、まるで“主”か何かのように振る舞う大きなアザハタや、周りを取り巻くたくさんの魚群に心を奪われることでしょう。

日本屈指のダイビングポイントといっても過言ではない串本の海は潜っておいて損はなし。ダイバーならば要チェックです!

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

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