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東京から1時間!海辺の街、鎌倉で日本風情あふれる景色を満喫

東京から電車でわずかな距離の鎌倉は、海沿いの美しい風景だけでなく、レトロな街並みや古都の風情も色濃く残っています。今回のArea of Japan 特集では、東京から日帰りで楽しめる鎌倉をピックアップしました。魅力的な観光スポット、絶景、ご当地グルメなど、見どころたっぷりな街を堪能します。東京の日帰り旅行のおすすめを紹介しましので、それでは、いざ出発!

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東京観光のついでに鎌倉への日帰り旅行でさらに充実したひとときを

鎌倉といえば、高徳院の大仏が有名ですが、実はこの街には日本の伝統や文化を感じられるおすすめスポットが他にもたくさんあります。

東京からほど近い鎌倉は、都心とはちょっと違う雰囲気を日帰りで楽しむのにちょうどいい距離感です。海を望む絶景はもちろん、歴史のある寺院で伝統に浸ったり、ご当地グルメでお腹を満たしたり、とにかく魅力がたっぷりです。丸1日満喫しても、電車に乗ったらすぐ都内へ戻れるのも嬉しいですよね。

こちらの記事で紹介したロケーションやその他観光スポットを訪れる際は、ツアーがおすすめです。

鎌倉へのアクセス

鎌倉へのアクセスは電車が便利です。鎌倉駅にはJR横須賀線と湘南新宿線が通り、さらには車両がフォトジェニックな江ノ電も運行しています。

鎌倉までの所要時間

東京駅から:JR横須賀線で約1時間。

新宿駅から:電車で約1時間。JR湘南新宿線1本で行けますが、時間帯によっては別の路線で乗り換えながら行く方が早い場合があります。

小田急線では、江ノ電が1日乗り降り自由になる「江ノ島・鎌倉フリーパス」を提供しています。小田急線沿線の駅からの往復運賃も含まれるのでとても便利ですよ。

穴場スポット!静寂な空気が流れる円覚寺の境内

今回の旅は北鎌倉駅からスタートします。人で賑わう鎌倉駅とは打って変わって1駅隣の北鎌倉駅は、閑静なエリアにこぢんまりと佇み、のどかな空気が流れています。

駅東口を出ると、そこは最初の目的地、円覚寺のほぼ目の前です。13世紀に創建された円覚寺は、その長い歴史を境内の随所から感じられます。石段を登ると木造の総門が聳え立っています。そこを抜けると広大な敷地が目の前に広がり、まるで別世界のような静寂な空間に包まれます。

総門の先には1785年に再建された巨大な木造の山門があり、そのスケールの大きさは圧巻です。鎌倉の観光スポットとしては比較的穴場なので、それはなぜかと思いながら混み合うことなくゆったりとした雰囲気を堪能し、感謝の気持ちを込めて散策することができました。

山門を後にさらに進むと、円覚寺のご本尊が祀られている仏殿が現れます。日本の伝統的な建築技法が随所に見られ、その荘厳な雰囲気を醸し出しています。細部に至るまで色々な発見があり、非常に見応えがありますよ。

仏殿の周りには緑が溢れ、その色彩と木造の建物がお互いを引き立てあっています。ちょうど訪れた時期には梅が咲いていたので、濃いピンクの花やつぼみが絶妙なアクセントになっていました。

お寺を代表する山門と仏殿をじっくり見学した後は、境内のさらに奥へと進み、途中で小道に逸れ、草花を愛でながら敷地の隅々まで散策しました。建造物の1つ1つがどれも美しいのですが、それぞれに違った特徴や趣があり、何度も足を止めては見入ってしまいます。

円覚寺の境内は自然も豊かで、四季折々の表情が楽しめます。今回は寒い時期に咲く梅や椿が鑑賞できましたが、夏は眩しい緑が爽やかで、秋になると紅葉で辺りが赤やオレンジに染まります。

散策中は、建物に施された装飾にもぜひ注目してみてください。その巧みで繊細な技術に思わず感動すると思います。円覚寺には20以上もの建造物が点在しているので、全て見て回るのであれば、時間に十分余裕をもって計画することをお勧めします。

また、国宝として指定されている舎利殿や洪鐘は、その趣から古い歴史と信仰を感じられるので必見です。穴場でありながら見どころ満載な円覚寺は、日本の心が宿る素晴らしいスポットなので、ぜひ足を運んでみてください!

佛日庵のお抹茶とお菓子で一服

円覚寺境内には16世紀に開山された塔頭寺院の佛日庵があります。既に浮世離れした空間を満喫しながら散策していたのですが、佛日庵は小さいながらも威厳のある佇まいで、こちらもとても神秘的な雰囲気がありました。

拝観料が100円かかりますが、本堂にお供えするお線香も含まれています。穏やかな気持ちでお線香を焚いてお参りすることも貴重な体験になりました。お線香の香りが煙になって漂う中、お寺をゆっくり見学させていただきました。

さらに嬉しいことに、佛日庵では別料金でお抹茶をいただけます。その場で点てていただいたお抹茶を静寂に包まれた自然の中で楽しめるなんて、抹茶好きとしては夢のような機会です。お抹茶には落雁が付いていて、境内に設置されている縁台で一服できます。

抹茶の名産地、京都府宇治市のお抹茶を使用したお茶は、なめらかで香り高い味わいです。夏になると冷たいお抹茶も提供されるので、暑い時期でもゆったりとした空間で美味しいお茶を楽しめます。

お抹茶は注文してから点てていただくので、出来上がりまでは縁台に座ってこの空間に浸りながら待ちます。歴史深い本堂を眺めたり、周囲の木々や仏像を見渡したり、お寺の景色をじっくり観察しました。

肌寒い日でしたが、日光を浴びながら暖かい抹茶を飲んで体が一気に温まります。凛とした空気の中で聞こえるのは、鳥のさえずりや木の葉の揺れる音。少し見上げると梅の花が咲き、ちょっとしたお花見気分で佛日庵の雰囲気を存分に満喫できました。

小町通りは食べ歩きグルメ天国

円覚寺の荘厳な雰囲気を味わった後は、電車に乗り1駅隣の鎌倉駅へ。駅周辺の道は地元の方や観光客で賑わい、先ほどとは全く違うムードが漂います。中でも駅前の小町通りは、特に活気が溢れていて、お土産やスイーツ、食べ歩きグルメなど数々のお店が軒を連ねています。

店員さんの呼び込みの声やカラフルな看板に誘惑されながら、キョロキョロと目移りが止まりません。のぼりやのれんに飾られた魅力的な食べ物やグッズが目に飛び込んでくるので、どのお店に入っていいのか迷ってしまいますよね。そんな時のために、我々がいくつかオススメグルメを紹介します。

小町通りで食べ歩きする際は、ゴミを出さないように配慮することが大切です。ゴミ箱がない場所では自分のゴミは自分で持ち歩くようにしましょう。そのため、ゴミ用の袋などを持参すると便利です。また、食べ歩きと言えど、歩きながらの食事は時によって迷惑になることもあるので、人通りからそれた場所で食べることをオススメします。

「はんなりいなり」が提案する、お稲荷さんの進化版

いなり寿司といえば、味付けした油揚げの中に酢飯を詰めたものが一般的ですが、いなり寿司の専門店「はんなりいなり」では少し変わったルックスのお稲荷さんが味わえます。名物の「いなり棒」は、数種類の具を酢飯と一緒に油揚げで棒状に巻いてあり、一見ブリトーのようにも見えます。

小町通りにある店舗は、鮮やかな黄色い看板が目印です。食べ歩きしやすい品揃えで、写真付きのメニューが目に飛び込んできます。私たちも、ワクワクしながら店内へと吸い込まれるように入りました。

解放された間口を通ると、ショーケースがあり、写真に写っていた商品が陳列されていました。いなり棒の他にも玉子焼きや海鮮をトッピングしたミルフィーユ寿司などもあります。

どれも魅力的でしたが、せっかくなので看板メニューのいなり棒をいただくことに。迷いに迷った挙句、選びきれないということで、全種類を1本ずつ注文することにしました!しらす、いくら、納豆、ごぼうの4種類の具がそれぞれ巻かれています。

「はんなりいなり」では、国産100%の大豆を使用した油揚げや、山形県産のお米を厳選するなど、素材にもこだわっています。甘みのある油揚げが酢飯を引き立てつつ、どちらもまろやかな風味なので、具の味を邪魔することはありません。

鎌倉や江ノ島ではしらす漁が盛んなため、この地域の飲食店ではしらすを使用したグルメが数多く見られます。しらすはとても繊細な味なのですが、酢飯や油揚げの味に負けることなく、むしろその旨みが全体をまとめ、お稲荷さん特有の味付けにぴったりマッチしていました。

それぞれの具にそれぞれの味わいがあり、お腹も十分に満たされました。リフレッシュした私たちは、小町通りの散策を続けることに。

「はんなりいなり」ではイートインコーナーもあるので、注文したらその場でゆっくり食べることができるのも嬉しいポイントです。
 

「鎌倉茶々」の極上抹茶を使用したスイーツ

抹茶スイーツ専門店「鎌倉茶々」の店頭には鮮やかな緑が映えるスイーツが並んでいます。とにかく抹茶には目がない私たちは、興味津々で入店。ソフトクリーム、ジェラート、プリンのどの商品も抹茶の濃さを好みに合わせて選べるシステムになっています。

「鎌倉茶々」で使用されている抹茶は、茶道でも嗜まれている静岡県産の本抹茶です。お茶の産地で栽培された抹茶は、深い旨味とまろやかな苦味が特徴です。人気No.1のソフトクリームは、マイルドと濃厚プレミアムの2段階から選べます。うっすらと抹茶パウダーでお化粧された姿は、見た目にも美しかったです。ソフトクリームも魅力的だったのですが、ジェラートとプリンの抹茶の濃さはさらに幅広く、それぞれのレベルで違う味が楽しめるようになっています。これはせっかくなので、ぜひ体験したいですよね。

ショーケースの中には緑色のジェラートがグラデーションになって展開されていました。緑色が深い方が抹茶レベルも濃くなります。Level 1から5まであり、1はしっかりとした甘さと微かな抹茶風味が味わえるので、抹茶の味に慣れていない方や風味だけを楽しみたい方にオススメです。一方、Level 5 になると、抹茶がしっかりと主張します。抹茶好きがやみつきになるあの爽やかな葉の風味がジェラートと一体になり、甘さも控えめになっています。もう少し素朴な風味が好きな方には、ほうじ茶もおすすめです。緑茶を焙煎して作られるほうじ茶は、抹茶と比べると香ばしい味わいが特徴です。

色の濃さで選ぶことにしたのですが、1番ピンときたのがちょうど真ん中のLevel 3。このジェラートだけではもったいないということで、プリンも注文することにしました。同じく濃さがLevel 1 から Level 5 (MAX) まであるので、迷わず Level MAX を選択。プレミアムMAX は1日20食限定なので、スペシャル感もMAX です。この日はまだ時間が早かったので、売り切れる前でした。ラッキー!

ジェラートとプリンの濃厚な味はまさに天国!抹茶最高! Level 3のジェラートは、抹茶を十分に感じつつ甘みも程よくあります。そこまで濃くない方が好き、という方にはぴったりだと思います。また、プレミアムMAXのプリンは、味も食感も濃厚で、抹茶特有の風味を好む方にオススメです。どちらのスイーツも口の中でとろける美味しさで、スプーンを口に運ぶペースが止まりません。カップの底に残った分までかき集めて、きれいに完食しました!

今回は小町通り店へお邪魔しましたが、ピークタイムよりも早い時間帯だったので、とてもラッキーでした。小町通り店と鎌倉西口駅前店では扱っているラインナップが異なり、私たちが今回いただいた抹茶っ茶プリンは、2024年3月1日からは駅前店のみでの販売になるそうです。逆に、抹茶っ茶ソフトクリームは小町通り店のみのお取り扱いになるので、どちらか気になる店舗へ足を運んでみてください。完全制覇に挑戦して、両方のお店に行くのもいいですね!

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壮大なスケールに圧巻!鎌倉を代表する神社、鶴岡八幡宮

小町通りを抜けた先には、鶴岡八幡宮があります。鎌倉を代表する有名な観光スポットで、その歴史は12世紀に遡る由緒正しい神社です。入り口に聳え立つ朱色の鳥居が日々訪れる多くの参拝者を迎え入れ、境内に足を踏み入れると風情のある素晴らしい景色が広がります。

八幡宮の明るい雰囲気は、参道沿いに出店している主に食べ物系の屋台でより一層賑わいを見せます。基本的にはどの日に行っても屋台はありますが、閑散期にはその数は減ります。逆に、お正月やお祭りの時期には参道の両側に屋台がびっしり並び、多い時には100店近く出ているそうです!

参道を進むとまずは舞殿が目に入ります。この舞殿そのものも1つの社殿とされ、階段の先にある本宮の下拝殿として存在しています。舞殿で参拝することで、石段を登れない方でも本宮をお参りするのと同じ役割を果たします。

鶴岡八幡宮の広大な敷地には、いくつもの建物や小規模の神社が点在していますが、なんといってもメインの見どころは、石段を登った先にある本宮(上宮)です。階段を一歩一歩進むと、その先から見える建物が徐々に大きくなり、建築の細部も見えてきます。それと同時に私たちの期待も高まります。

本宮には鮮やかな朱色に金の装飾を基調とした美しい意匠が施されています。現在の本殿は1828年に造営されたもので、その佇まいが古都鎌倉の長い歴史を語っているかのようです。時代の流れで政治、宗教、文化などが変化する中でも八幡さまはその地位を保ち続け、今でも揺るぎない存在として地元民の心の中に居続けています。

本宮の隣には宝物殿があり、ここではお参りの思い出としてご利益のあるお守りなどの授与品を授かることもできます。

本宮の角を曲がると丸山稲荷社があり、境内の他の建造物よりは小さい神社になりますが、引けを取らない美しさです。丸山稲荷社は、鶴岡八幡宮では1番古い御社殿と言われており、本宮よりも長い歴史を誇ります。

神社まではいくつもの赤い鳥居がトンネルのように連なり、その中はとても神秘的です。ここは周囲の景色が木々に遮られているので、独特の世界観が漂っています。木の葉の揺れる音しか聞こえないので、心が落ち着き思わず時間を忘れてしまいます。

鶴岡八幡宮で最も知られているのは本宮と丸山稲荷社ですが、境内には他にも様々な見どころがあり、知れば知るほど魅力が増します。鎌倉の中でも有数の観光スポットで、絶大な人気を誇る理由がわかります。鎌倉観光の際は、ぜひ鶴岡八幡宮を訪れてご自身でその魅力を感じてみてください。

今回訪問したロケーションやその他の観光地は、こちらのツアーでもご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!

Klook.com

鎌倉のホテルに滞在してさらにゆとりのある旅行を満喫

日帰りでは物足りないという方には、鎌倉市内のホテルで一泊するのもオススメです。ゆっくりと時間をかけて観光できるので、かなり満喫できるはず!

鶴岡八幡宮などの鎌倉の名所に近いホテルメトロポリタン鎌倉をチェックしてみて!

日本の文化と伝統に浸る鎌倉の日帰り旅行

東京都心からたったの1時間の距離なのに、都会とは全く違う風景や情調が味わえる鎌倉。ちょっと気分転換したいときに日帰りで行ける最適なロケーションです。大都市の喧騒を離れ、魅力的な街並みや歴史深い雰囲気を満喫でき、我々も大満足でした。自然豊かな景色、神秘あふれる歴史スポット、美味しいグルメ、鎌倉には誰が行っても楽しめる魅力が満載です。

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

ライター紹介

Kim
Kim S.
アメリカで生まれ育ち、現在は東京を拠点に活動しています。日本の伝統文化が大好きで、レトロやローカルな雰囲気、タイムスリップしたような気分にさせてくれる場所を求めて、日本中の静かな街や穴場を訪れています。47都道府県のおいしいコーヒーショップや知られていない素敵な場所を探すのも楽しみのひとつ。
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